花の蜜を採集し、巣に持ち帰ったミツバチは
羽を羽ばたかせて水分を飛ばします。
水分が蒸発し濃縮されて、糖度が80%近くまで
上がったものが天然のハチミツとなります。
風気庵「ワイルドハニー」は純粋非加熱のハチミツです。
栄養成分が生きています。
3月後半からソメイヨシノやエドヒガンや早咲きの山桜が咲き始め、4月下旬へと遅咲きの山桜が続きます。まだまだミツバチの勢力が整わない中で、山桜の蜜を多く含む春1は希少で貴重なハチミツです。
5月に入ると沢山の蜜源植物が咲きはじめます。キハダ、アカシア、菜の花、エゴノキなどいろいろな蜜源植物があります。
5月後半から6月初めにかけて咲く柿の花。柿は能勢では古くから愛されてきた果樹でどの家庭でも2~3本は植えています。ソヨゴ、ウツギの花もこの時期に咲きます。
能勢の栗は「銀寄」と呼ばれ江戸時代から大変な人気です。「銀寄」の発祥の地が能勢なのです。この時期になると栗園や栗の密集地に巣箱を移動し、純度の高い栗のハチミツを採ります。
7月に入ると蜜源植物は減ります。トウネズミモチが代表的な蜜源です。この時期のミツバチは酷暑のため働きが鈍ってきます。そのため集蜜量もきわめて少なく糖度も十分に上がらないまま蜜蓋をすることもあります。
カラスザンショウは伐採地や荒地、海辺などの痩せ地にいち早く生えるミカン科の落葉樹で、幹には無数の棘があります。大木になり群生します。やはりなかなか糖度が上がらず採蜜が大変難しく、希少で貴重です。
蜜源の近くに巣箱を移動して
どこでハチミツを摂るの?
...ミツバチでいっぱいの巣箱を蜜源植物の近くに移動してハチミツを採っています。
The First
越冬は拠点である山辺にすべての巣箱を置いて行います。2月上旬からミツバチの勢力を増大させ巣箱が2段になる4月の初め、最初の移動が始まります。 山桜をはじめとするサクラ類が咲く場所への移動です。 能勢町内では、上杉、名月、野間、吉野、山辺、そして箕面市の止々呂美の6か所です。 それぞれに特徴があります。
上杉と山辺は遅咲きの山桜の宝庫です。
名月はソメイヨシノの並木と竜王山に山桜があります。
野間はエドヒガン、ウスズミザクラ、山桜の名所、日本一の里山の黒川に近く、ミツバチは激しく飛んでいきます。
吉野は地域一体、かなりの密度で山桜が咲きます。
止々呂美は道路に迫る両サイドの山の斜面に早咲きの山桜がパッチワークのように咲きます。
巣箱を置いた場所によって味が微妙に異なることもご理解いただけるかと思います。
この6か所で春1、春2、初夏のハチミツを採ります。
The second
栗の花が咲く直前、6月上旬、2回目の移動を行います。 栗のハチミツを採るための移動です。
吉野(同じ場所)、歌垣、野間(野間でも違う場所)、山辺(同じ場所)。 6か所から4か所になりました。 盛夏のハチミツもここで採ります。
The Third
7月下旬、3回目の移動です。 烏山椒が狙いです。
大阪府下ではほとんど採られてないハチミツです。
山辺(山辺でも違う場所)、天王の2か所です。
どちらも人里から離れた烏山椒の群生地です。
Wildhoney取扱店
おいしいハチミツの作り手であるとともに、
自然の循環を支える担い手であるミツバチ。
より身近に感じていただくために。
風気庵では採蜜の現場である能勢町で
不定期にワークショップを開催しています。
ミツバチの生態に触れて新しい世界の扉を開いてください。